今回で第16回目となる、専門家向けセミナーですが今回のテーマは前回に引き続き『膝痛』です。
『膝痛』は現場で多い症例の一つですが、うまく改善できずに困っている方も多いのではないでしょうか?
今回も膝痛に対する様々なアプローチや知識を学んで頂き、現場に活かして頂ければと思います。
膝痛3つの大原則
膝痛のアプローチは大きく分けて3つに分類する事が出来ます。
初級→その部位を見る
(膝蓋骨・大腿骨・脛骨・腓骨)
中級→それに関わる部位を見る
(足関節・股関節・骨盤帯・L2-L4)
上級→それに関わる上位の部位を見る
(脊柱・仙骨・頭蓋・内臓など)
初級のその部位を見るの内容だけでも、膝蓋骨の歪みのチェックや大腿骨・脛骨の捻れ、内外側広筋の左右差、内外側ハムの左右差など様々な知識を必要とします。
初級の内容を深く学ぶだけでも、学んでいない人と比べると雲泥の差がつきます。
筋肉の検査法について
トーマステストで大腿部前面の拘縮具合をチェックします。
画像の様な形で行うのですが、ポイントを要約すると...
●仰向けの状態で、他動的に股関節を最大限屈曲させて、反対則の浮き上がり具合をチェックする。
●浮き上がりが強い側の、大腿直筋もしくは腸腰筋が拘縮している。
●大腿直筋の拘縮が強い場合は、膝伸展位のまま浮き上がる。
●腸腰筋の拘縮が強い場合は、膝が屈曲した状態で浮き上がる。
●左右の拘縮が強い側を見極め、ストレッチやマッサージで左右差を改善する。
テストを正確に行う事で、マッサージやストレッチをする側を見極め、効果の高い治療を行えるとと共に、クライアントに効果を実感してもらいやすくなります。
膝痛改善トレーニング
トレーニング一例→ダイアゴナルレッグエクステンション
●通常のレッグエクステンションでは、内側広筋を強化する事が出来ないためあまり有効ではないが、ダイアゴナルレッグエクステンションは内外側広筋のバランスを整えながら、鍛える事出来るトレーニングである。
●特に大腿四頭筋の中で弱くなる部位は内側広筋だが、内側広筋を鍛えるためのポイントは、股関節外旋位で膝を完全伸展することである。
ほとんどの方は外側広筋が拘縮し、内側拘縮が弱化する。
内側広筋は膝蓋骨の安定性にも関係するため、膝痛改善には非常に重要な筋肉である。
治療・運動をバランス良く
当セミナーで1番重要視している事は、治療とトレーニングの融合です。
理論を詰め込むというよりも、自分で実践する事を重視しています。
ご興味のある方は、是非一度ご参加下さい👍