今回は初めて、日本ソフトテニス連盟 競技者育成プログラムStep3 北海道・東北ブロックにトレーナーとして参加してきました!
競技者育成プログラムとは?
国際レベルの競技能力の開発を目指して、競技者の発掘・育成・強化の全体を通じた共通の理念と指導カリキュラムに基づいてそれぞれの時期に最適な指導を一貫して行うこと。また、ソフトテニス競技をより魅力のあるスポーツに育て、競技を通じて青少年の育成に寄与していくこと。
この理念を現実のものにするため、
1. 各年齢層のカテゴリーからなるunder14、under17、under20等の育成。
2. 各カテゴリーの日本代表の強化。
3. それらの活動を支える指導者やオフィサー・スタッフの養成を一体として、積極的、組織的に図る。
(日本ソフトテニス連盟HPより引用)
測定項目
審査の基準は
●体力 ●技術 ●ゲーム
この3つを得点化し、50点満点で選手の能力を評価し、上位の選手がStep4に進む事が出来ます。
点数配分は
体力 最高5点
技術 最高25点
ゲーム最高20点です。
体力測定は三種目
●スタミナ(持久力)測定
⑴シャトルスタミナ
→10mの距離を往復し、どれだけ走ったかを測定します。
●敏捷性測定
⑵両足ステップ
→両足を揃えた状態で、ラインをまたぐ様にジャンプを繰り返し、20秒間で何回ラインをまたいだか測定します。
⑶リズムステップ
→ラインのどちらかに足を揃えて立ち、スタートと同時に同じ場所で3回ステップを踏み、その後ラインをまたいで反対で同じように3回ステップします。
20秒間で何回ラインをまたいだかの測定します。
トップ選手は『敏捷性』が高い!
今回のStep3には日本代表女子のトレーナーでもある、川上トレーナーが来てくれていました。
川上トレーナーはこれまで様々な選手のデータを取っていて、トップ選手とそうでない選手の体力的な差などをデータ化しているのですが、トップ選手は『敏捷性』が高いとのお話を聞くことが出来ました。
敏捷性とはテニスに例えると、右に走って移動してボールを打って、左に戻る動作など『動きの切り返しの早さ』のことを指します。
テニスの場合は陸上の短距離走などとは違って、真っ直ぐ走る速さを争う競技ではないので、脚が速くてもボールに追いついた後に『バランス』を崩してしまえば、動きを切り返す事が出来なくて、次のボールに追いつく事が出来ません。
敏捷性を高めるためには、切り返しの練習ばかりしていてもダメなのです。
切り返しの上手い選手は下半身の筋肉や体幹の筋肉が強いため、
ストップ&ダッシュを繰り返しても『バランス』を崩さないので、どんなボールでも追いつく事が出来るのです。
切り返し動作(敏捷性)強化のポイントは【バランス力』という事を覚えておいて下さい。
まとめ
今回ステップ3にトレーナーとして帯同させて頂き、北海道・東北ブロック168名の選手のフィジカルや技術などを見させて頂きました。
感想としては、『テニスの技術がとても高い』
しかし!フィジカル的にはまだまだ。というのが正直な感想です。
よく指導者の方達は、『ソフトテニスにそんなに筋肉は必要ない』と言いますが本当にそうでしょうか?
トレーニングについて8年以上学んできた自分はそうは思いません。
必要以上に筋肉をつける必要はないけど、ほとんどの選手が『必要な筋肉さえない』状態です。
そのままテニスを続けていけば、テニスが上手くなる可能性を狭めるだけではなく、『怪我』につながります。
北海道のU-14女子の選手5人は今までテニスの練習が出来なくなるほどの怪我をした事がありますか?という質問に対して、全員『はい』という回答をしていました。
これは今後改善していかなければいけない、問題だと私は思っています。テニスだけ上手くなれば良いのか?
身体の強さから→メンタルの強さが生まれます。
技術だけでは勝てない時代にソフトテニスも入ってきているなと大いに感じさせられた、3日間でした。
この場をかりて改めて、今回この様な貴重なトレーナー活動を支援してくれた北海道ソフトテニス連盟と日本ソフトテニス連盟、そして日本代表トレーナーである川上さんにお礼を言いたいです。
ありがとうございました。